アルファベストとαGPC-min

 

アルファベストは、「レシチンを低分子化したリゾレシチンに、ビタミンなどの各種栄養素を配合したもの」 + 「PS」 でできている。

アルファベスト = K・リゾレシチン + PS

 

一方、αGPC(グリセロホスホコリン)も、レシチンを低分子化したものである。

もし、「リゾレシチン」 と 「αGPC」 が同一のものならば下式が成り立ってしまう。

アルファベスト = αGPC + 各種栄養素 + PS

 

そこで早速、アルファベストの販売元である 株式会社HBCフナト に、他の疑問点も併せて質問させて頂いた。

 

【Q1】 αGPCとリゾレシチンの具体的な相違点についての質問となります。

■αGPC: レシチン(ホスファチジルコリン(PC))を脱アシル化し、分子量を257に低分子化。これにより、PCよりも効率的に(早く・多く)吸収される

■リゾレシチン: レシチンを酵素により加水分解し、低分子化。これにより消化吸収が大幅にアップされる。

■質問: リゾレシチンの”低分子化”に関する具体的かつ詳細な説明をお願い致します。

この部分がαGPCと同じであるならば、下式が成立する事になります。

K・リゾレシチン = αGPC + 各種栄養素

補足: アルファベストについては、摂取直後から効果を実感しており、上式が成立するならば、αGPCの摂取は控える必要があると考えています。

 

【A1】 αGPCとリゾレシチンの大きな違いは、脂肪酸の有無です。

αGPCは脂肪酸部分をすべて取り除き(脱アシル化)、H₂Oが付いた水溶性でコリン誘導体の一種として作用する成分です。

これに対し、リゾレシチンには脂肪酸があります。通常のレシチンは脂肪酸2つ、リン酸1つですが、酵素分解(リゾレシチン)した際に脂肪酸を1つにし、吸収効率を高めています。

K・リゾレシチンにしたことで血液脳関門を透過できるようになり、脳内でアセチルコリンとして作用することが可能になります。

さらに、K・リゾレシチンはアセチルコリンの補給のみならず、ホルモンバランス全体を整える作用があるため、体調の良い変化を早期に感じていただけたのだと思います。

K・リゾレシチンとαGPCは、化学構造が共通する部分もございますが、脂肪酸の有無によって吸収経路が異なるため、K・リゾレシチン=αGPC+各種栄養素とは言えないようです。

 

【Q2】 「アルファベスト」 と 「αGPC」 を同時に摂取しても問題ないでしょうか?

【A2】 αGPCは水溶性ですので、Kリゾレシチンと一緒に且つ目安量摂取いただいても問題ございません。

 

【Q3】 αGPCは水溶性ですが、簡単にBBBを透過するのは何故でしょうか?

ある文献に、下記記載がありました。

水溶性の高い物質や、タンパク質などの大きな分子は、BBBを透過し難いが、脳毛細血管に発現している多くのトランスポーターによって、栄養素(グルコース、アミノ酸、など)は選択的に透過する。

αGCPも、これらと同様に選択的に透過するのでしょうか?

【A3】 BBBの透過には「脂溶性」且つ「低分子」であることが最も容易とされています。そのため、「水溶性物質+低分子」と「脂溶性物質+低分子」であれば後者の「脂溶性+低分子」の方が良いと思います。

また、BBBの透過には条件がありますが、条件を満たさないものは決して通れないということではなく、人間の体は必要なものをあらゆる手段や経路を利用して吸収する能力を持っています。

また、透過される際には、能動輸送・受動輸送に区分されることからその輸送速度も栄養素によって異なります。

α‐GPCについて、上記の作用が有るか否かという回答には大変申し訳ございませんが、これが正しい。というお答えをさせて頂くことは難しいです。

栄養素の研究はまだまだ未解明であることが多く、多くの研究論文が出続けております。

とえば、GABAなどは以前はサプリメントで摂取しても脳へ届かないと言われていましたが、最近になり有効性があると言われるようになりました。実際、効果を実感される方も多いことから見直されたのかもしれません。

加えて正直なところ、弊社でのα‐GPCの取り扱いがないため、信頼あるエビデンスを持ち合わせておりませんので、あいまいなお答えは出来かねるということをご理解頂けますと幸いでございます。

 

【Q4】 アセチルコリン前駆体としての、リゾレシチンとαGPCの違いはありますか?

リゾレシチンの場合は、分子量はαGCPよりも大きいものの、脂溶性であるため、脳毛細血管の内皮細胞膜に跳ね返されることなく、スムーズに透過するという事は理解できるのですが、αGPCも同様にスムーズに透過するようですので、この場合、アセチルコリンの前駆体としては、両者ともに、全く同じ働きをするのでしょうか?

れとも、わずかな構造の違いにより、何らかの異なる働きをするのでしょうか?

【A4】 まったく同じ経路・同じ化学反応ではないと思います。類似する化学構造ではありますが異なる成分だからです。

どちらが良いか。のご質問についても、絶対こちらです。と申し上げることは出来かねます。

前述にも申し上げましたように体の反応や合成経路は、その方の各臓器や酵素の活性度により異なります。

優先すべきことは、摂取されて体調が改善した、ということをご理解頂けると幸いです。

 

【Q5】 アルファベストの効果について

元々、母の認知症対策のために購入しましたが、下記の想定外の効果が出ております。

[1] 緑内障で、「目の奥がおかしい。痛くはないがこそばい」 と言っていたところ、その日に届いた「アルファベスト(グミタイプ)」を4つ食べさせたところ、数時間後には治ってしまった。

さらに・・・ 以前は、「今日は目のかすみが酷い」とよく言っていたのにアルファベストを摂取し始めてから、全く言わなくなった。

[2] 神経痛により、年中ほぼ毎日(特に冬場)足腰、腕、肩が痛み、酷い時は、ベットから起き上がる事もできなかったのに、アルファベストを摂取し始めてからは、殆ど痛む事がなくなってしまった。

これらは一体、どのような作用により起こっているのでしょうか?

【A5】 作用につきましては、レシチンは細胞膜の主成分であり、前述にもありました「選択的透過」に関わっています。

選択的透過がスムーズ且つ適切に働くことは、細胞の修復・新陳代謝において大変重要なことです。

た、K・リゾレシチンは、アセチルコリンとして自律神経の調整のみならず、免疫機能・内分泌など人間のホメオスタシスの安定作用が臨床試験で有効視されております。

お母様の体内でレシチンが不足していたために、上記の作用を担うレシチンを効率よく摂取された際に、有効性が顕著に現れたのかもしれません。