■2014年8月22日
朝6時に話声が聞こえるため、御袋の部屋を覗くと、親戚に翌日の墓参りの件で電話をしていた。
話し方はしっかりしているものの、朝6時に電話する行為がどれほど非常識なものなのか、既に分からなくなっている。
また、電話を終えた後、電話の内容を確認したところ、話していた内容とはまるで違う事を言う。
今日は朝から活動的で、前日までは行くのを拒否していた眼科へ自ら行くと言い出したので、適度に散歩をしながら眼科へ。
受付では、財布から保険証とカードを自ら出す事ができず、看護婦さんに出して貰った。
待合室では特におかしな言動は無し。
その後、処方される薬を貰いに隣の薬局へ行く事を完全に忘れ、薬局では、薬の代金を払った後、薬の説明を受け、再度、代金を払おうとした。
■2014年8月23日
注文していた脳ビタミンサプリ「リブラT.Y」が届いたので、朝と夜の食後に摂取。
また、7月から毎日飲んでいる果物ジュースに、本日届いた北欧産の「ビルベリー」を追加した。
昼からは公園へ散歩に出掛け、約70分歩きっぱなし。
つい最近まで、公園で大勢の友人と水彩画を描いていた為、とても懐かしがっていた。
公園内では疲れを忘れ、非常に活動的だったが、家へ帰ると倒れるように寝てしまった。
■2014年8月24日
昨日の散歩がよほど気に入ったのか、今日も行きたいとの事。
昨日同様、約70分間の散歩を実施。
サプリ「リブラ」は朝・夜に継続摂取。
一人だと部屋で何もせず、ぼーっとしているか寝ているかという状態の為、一緒に昔の写真を見ながら話をすると、昔の事は鮮明に覚えており、大きな声で笑いながら色々と話してくれた。
また、好きそうなテレビは積極的に(強制的に)観せて、”何もしない or 寝ているだけ”という状態を出来る限り回避するようにした。
■2014年8月25日
朝6時に起床すると、既に御袋は起きており、食事の準備をしてくれていた。
少しではるが、症状が改善した感がありホッとした。
朝食後は割と頭がスッキリしている様子だったので、私が作った計算問題をやっておくように伝えて外出した。
帰宅後、計算をやったか尋ねると、計算の事など全く覚えていなかった。
この日も夜に約1時間の散歩を実施。帰ると倒れるように寝てしまった。
■2014年8月26日
朝5時、私の部屋の扉の隙間から、郵便物をせこせこと入れる音で目覚めた。
時間に対する認識と、自身の行動に対する認識がまるでないようで、正直、自分の御袋がこのようになると、精神的にかなりキツイ。
この日は、私が横について、約60の簡単な計算をさせてみた。
一応、九九は覚えているものの、足し算、引き算、掛け算が完璧には出来ず、正解率は70%程度であるものの、間違っている事を指摘すると、何とか自力で計算は出来た。
夜、この日は散歩はぜず、複数のスーパーへ買い物に連れて行った。
レジで自らお金を払うように依頼したが、「自信がない しんどい」という理由で猛烈に拒否。
現時点では、お金の管理もままならない状態。
その後、少しでも刺激になると思い、回転寿司を一緒に食べに行った。
帰宅後、「今、何を食べてきたか覚えてる?」と聞いてみたが、答えられなかった。
その後は、疲れて倒れるように寝てしまった。
この日の夜から、茶カテキンを摂取する為に、「濃いお茶(伊藤園)」を飲み始めた。
■2014年8月27日
朝6時に起床すると、御袋も起きていた。
少し話をすると、明らかに昨日までと比べて言動がしっかりしている。
理由は分からないが、明らかに症状が改善されている感じ。
この日は80の簡単な計算をさせたところ、正解率は90%程度。
昨日同様、間違いを指摘すると、直ぐに理解して計算をやり直せた。
1時間後、朝食は玄米、すりごま、納豆、めぼし、リブラ(サプリ)、緑茶。
また、この日は自ら洗濯をしてくれた。
さらに、「昼は天ぷらにしよう」と伝えておいたところ、自ら天ぷらを揚げ始めた。
また、食事ができた時の合図(私の部屋まで聞こえるように階段を叩くアクション)も、以前の正常な頃の御袋のもので驚いた。
8月12日に体調を崩して以来、このような行動は初めて。
昨日までと比べると、明らかに著しく症状が改善している。
但し、朝食は何を食べたかについては全く覚えていない。
夕方、公園で1時間の散歩をした後、回転寿司へ。
夜9時に、朝に行ったのと同じ80の計算をさせたところ、
正解率はなんと99%!
実施時間も明らかに短縮されており、この計算結果だけを見れば認知症とはとても思えない。
この日の症状の改善について考えられるもの ~
(1)サプリ「リブラ」
(2)大量の「ブルーベリー」と「ビルベリー」を入れた果物ジュース
(3)茶カテキン
(4)外食(回転寿司)
(5)繰り返し行った計算問題
(6)散歩
やはり、サプリ「リブラ」の効果が最も大きいのではないだろうか。
御袋が認知症を発症してから、御袋が御袋でなくなっていく恐怖感と絶望感から精神的にかなり追い込まれていたが、目の前に希望の光が差し込んできたのを感じた。