■2015年2月11日
<朝>
◎NEWフェルガードLA
◎フェルガード100M
◎リブラT(朝用)
◎アルファベスト(カプセル×5)
◎PS
◎DHA(NOW社)
◎レスベラトロール
◎果物ジュース
<昼>
◎NEWフェルガードLA(0.5)
◎アルファベスト(カプセル×3)
◎マルチビタミン
◎生ローヤルゼリー(山田養蜂堂)
◎万田酵素
<夜>
◎NEWフェルガードLA
◎フェルガード100M
◎リブラT(朝用)
◎アルファベスト(カプセル×5)
◎PS
◎レスベラトロール
◆ケイ素(シリシア)
遂にやってきた御袋のピアノ教室デビューの日。
2Fの台所のカレンダーには、2月11日に大きく赤丸をして、横には ”ピアノ” と書いておいたが、
今日を迎えるまでに・・・
母:「2月11日・・・ 私の誕生日やなぁ! はっぴばーすでーとぅーゆー(1人で歌っている) ピアノ? ピアノって書いてあるけど何? そうか、あんた習いたいて言うてたなぁ」
私:「いやいや、おっかさん、おっかさんが習うんやで。 おっかさんがピアノ習いたいて言うからネットで探したんやで。 家から直ぐやし、もう予約もしてるんやで」
母:「ええ! ホンマかいな!」
このやりとりを既に40回やってきて、当日の朝一に41回目をやった。
ところが、いざ当日になると弱気になったのか、
母:「本気やと思ってなかったわ。 もうええから断っといて」 と言い出した。
既に予約を入れてあるし、絶対に認知症にプラスになると確信しているので、そんなワガママを認める気などさらさらなく、説得して10時前に家を出た。
教室に入ると、50代ぐらいの感じの良い女性が出迎えてくれた。
どうやらこの方が先生のようである。
5分ほどお喋りした後、直ぐにレッスンが始まったのだが、いくら子供の頃に数年間ピアノを習っていたとは言え、約70年のブランクがあるわけで、そんなもん屁の突っ張りにもならんと思っていたのだが ・・・
まともに弾けてるし、譜面も読めるし、先生も驚いている。
最初は右手だけ、その次は左手だけ、その次は左手だけ+先生が右手、最後に両手という順で次々と色んな曲を練習していったのだが、70年のブランクをもろともせず、まともにやってのけたのには思わずビックリ & 先生と一緒に拍手してしまった。
先生も、まさかこの老人が中度の認知症を患っているとは夢にも思っていないであろう。
・入会金5000円
・月4回(1回30分)で6000円
リーズナブルだし、とても感じの良い先生でラッキーである。
この教室に来るのは、水曜 or 金曜 との事だったが、「申し訳ありませんが、もう年で忘れっぽいし、教室の事を完全に忘れてしまう可能性が高いので、土日にできませんか?」 とお願いして土曜にしてもらった。
土日であれば、私が御袋を連れて来る事ができるからである。
さらに、家でヘッドホンを付けてできる電子ピアノも、隣の部屋に置いてあったのを教えて頂いた。
10万円程度のようで、大きさもちょうど御袋の部屋に入りそうだ。
指使いの強弱もしっかり使い分ける事ができ、十分、ピアノの練習になる。
他の楽器の音色にもできるし非常に面白そうである。
次回は2月28日に決定し、お礼を言って教室を後にした。
その後、電子ピアノの置き場所を作るために、御袋の部屋を一緒に片付け始めたのだが、やはりというか何というか、元々、整理整頓するタイプではなかった人が認知症になると、それはもう、かなり酷い状態になるもので、”ゴミ屋敷”とまではいかないものの、目を覆いたくなる程の汚さである。
だが、御袋と一緒に片付けを始めて直ぐに、認知症の人は、”部屋を片付けたくても片付ける事ができない” というのが分かった。
つまり、部屋を片付けるには、どれをどこへ移動させて、どれを捨てるのか、作業の順序も含めて考えねばならない。
汚れていれば、拭いたり掃除をしたりと、結構いろいろと頭で考える必要があるわけで、中度の認知症になると、そういった事が出来ないというのが今日、初めて分かった。
さらに、片付けの途中で・・・
母:「えらいスッキリしたなぁ~! ここに何置こかなぁ!」
⇒ 既にピアノを置く為にスペースを空けている事を完全に忘れている。
ピアノの置き場所を作り、掃除も終えた後、残りの僅かな片付けを依頼しておいたが、1時間後も全く手付かずの状態だった。
仕方ないので、私が勝手に部屋を片付けておいた。
夜7時 ~
ピアノ教室での覚醒状態と、その後の買い物と、部屋の片付けで疲れたのか、干からびた梅干の様な目になってきた。
どうやら脳のバッテリーが切れかけているようで、御袋の場合、このような状態になると、10秒前の事も覚えておくのが困難になる。
但し、ピアノ教室の事はしっかりと脳の奥深くに刻まれたようで、
母:「う~ん、先生の顔、あんまり覚えてないなぁ~。 覚えにくい顔してはったなぁ~」
⇒ 自分の記憶力の悪さを棚の上において、人の顔のせいにしている。
母:「ピアノ早よ来て欲しいなぁ~ 次は月末やろ? えらい先やなぁ~」
⇒ かなり待ち遠しいようである。