■2015年1月11日

<朝>
◎NEWフェルガードLA
◎フェルガード100M
◎リブラT(朝用)
◎アルファベスト(カプセル×4)
◎マナテックAO 1錠
◎果物ジュース

<夜>
◎NEWフェルガードLA
◎フェルガード100M
◎リブラT(朝用)
◎アルファベスト(カプセル×4)
◎マナテックAO 1錠

◆ケイ素(シリシア)

 

本日は御袋の調子が悪い。

刺激にと、一緒に買い物にも行ったが全くダメである。

自家製の肉なしハンバーグを一緒に作ったが、5分後には何も覚えていない。

玉ねぎを切って炒めて、豆腐の水分を切って、卵にパン粉にと、かれこれ2時間近くかけて大量のハンバーグを作ったのに、である。

これらを全て完全に忘れるというのが、どうしても理解できない。

 

夜 ~

御袋が冷蔵庫を開けて中を覗いているのだが、何やら様子がおかしい。

目を覆って無言で3Fの自分の部屋へ上がっていったので、様子を見に行ったらベッドで泣いていた。

「もう生きてるのがしんどい。死にたい」と言う。

しばらく慰めて励まして落ち着いたが、恐らく、自分の認知機能の低下が無意識のうちにストレスになっており、日々の生活の中で、”楽しい”と感じる瞬間がなく、生きていく事に対しての理由付けや目標が無いことから、この様な心理状態になったのではないだろうか。

 

とりあえず、「”3億8千万年前の塩”入れたるから風呂入りや」と、風呂を勧めると、すんなり入ってくれた。

いつも、風呂に入ると明らかに調子が良くなる。

そもそも、風呂上りは顔つきがまるで違う。

血行が良くなり、肌ツヤが一気に若返るし、認知機能もアップする。

 

入る前に、「窓開けて、お風呂の湯は捨てて、換気扇回しといてや」 と言ったところ、窓開け以外は出来ていた。

今日は、入浴剤が気に入った様子で

「風呂から上がっても体が冷えへんし、普通のお湯と違うん?」と興味津々で聞いてくる。

その後も、”明日の起きる時間”の話が始まったが、1度説明すると理解して自分の部屋へ戻ってくれた。

 

何故、入浴が認知機能を高めるのか

考えられるのは以下の2点である。

◎血流が良くなり毛細血管の隅々まで酸素と栄養が行き渡るようになる

◎湯船に浸かる事で、あまりの気持ちよさに脳内物質が大量放出され脳を刺激する

 

高齢者の入浴時に気を付けねばならない事

私が実践しているのは以下のような事である。

1)本当に疲れている時は、入浴は勧めない

 ⇒ 入浴は体力を消耗するので、体への負担を考慮

(2)お湯の温度は40度以下に設定する

 ⇒ 体への負担を考慮

(3)お湯は少なめにしておく(半身浴に近い状態にする)

 ⇒ 体への負担を考慮 & 溺れるリスクを抑制

(4)一番風呂ではなく、私が入った後で入ってもらう

 ⇒ 二番風呂なら、浴室が寒いというような事はなく、浴室の温度と湯船の温度差を抑制できる

   ※冬場は特に注意が必要!(浴室での事故死は冬場に集中している)

(5)10分に1度は様子を見に行く

 ⇒ 倒れたりしていないかのチェック

 

入浴による認知機能UPの持続性について

 僅か40分程度の入浴で、明らかに認知機能がUPするという即効性はあるものの、次の日にまで効果が持続するといった事は無い。

【No,044】「ドーパミンの大量放出は認知症を劇的に改善するのか!?」にも記載したが、超ハイテンションになるほど嬉しい事があると、ドーパミン等の脳内物質が大量放出される事で、一時的に脳を超活性化するようで、この様な場合、翌日にも効果は持続する。

入浴の場合はそこまでの効果が無いのは、放出される脳内物質の種類や量が異なる為と思われる。

 

認知症を改善させる、入浴による間接的な効果

入浴はデトックス効果や睡眠を深くする効果もあるわけで、体内の毒物(添加物や農薬等)が脳に悪影響を及ぼすのを抑制したり、深い睡眠により脳内のアミロイドβの除去率が上がったりと、間接的に認知症を改善する効果も期待できる。

 

最後に

認知症の人が入浴を嫌うのは、どうやら全国共通のようである。

しかし、入浴は認知機能をUPさせる即効性があるだけでなく、間接的に認知症を改善する効果も期待できる。

高齢者の場合は、気を付けねばならない事が多く、リスクもあるが、入浴が認知症を改善させる方法の1つである事は間違いない。