■2015年1月2日
<朝>
◎NEWフェルガードLA
◎フェルガード100M
◎リブラT(朝用)
◎アルファベスト(カプセル×4)
◎果物ジュース
<昼>
◎フェルガード100M
<夜>
◎NEWフェルガードLA
◎フェルガード100M
◎リブラT(朝用)
◎アルファベスト(カプセル×4)
◆ケイ素(シリシア)
今日の御袋は、昨日よりはマシな感じである。
「○っちゃん、すごいお腹やったなぁ~」 と、今日は兄貴の名前を言っていた。
また、話しっぷりからは、自分の息子である記憶も蘇ったようである。
健常者でも、覚えていたハズの人の名前や電話番号が、ある時ふいに思い出せなくなる事もよくあるわけで、ただ、その場合は、
”覚えているんだけど”
(= 脳内の記憶領域にはデータが保存されているんだけど)
”思い出せない”
(= 神経ネットワークにトラブルがあって、データを読み込めない)
”という事を自覚している”
(= データが保存されているという情報は読み込めている)
ところが、認知症の人の場合は少し違っていて、データが保存されているという情報すら読み込めないのである。
つまり、記憶として存在しないのと同じ事になる。
兄貴(自分の息子)の名前、容姿、声・・・
あらゆるデータが脳内の記憶領域にあるハズなのに、それらのデータがあるという情報すら読み込めないため、本人を目の前にしても、赤の他人であると思ってしまうのである。
ところが、神経ネットワークのトラブルが解消されると、いとも簡単に脳内の記憶領域からデータを読み込めるようになる。
なので、今日は普通に兄貴の名前を言っていた。
どうやら、健常者と認知症を発症している人では、記憶の想起時における神経ネットワークのトラブルのレベルが全く違うようである。
脳の萎縮により、ネットワークそのものが不安定で脆弱な為、僅かなトラブルにより、一切の情報が読み込めなくなるのかもしれない。
ただ、一応、家族(兄貴)の情報が未だ脳内に存在している事だけは分かったので、一安心である。
今日、ふと気付いたのだが、以前は、「お母さん、頭がおかしいから寝るわ」と言って、フラフラしていた事がよくあった。
そんな時は、「おっかさん、それ脳細胞が猛烈なスピードで死滅してるからや。寝てたら悪化するで」と言うと、「えぇ~! どうしたらええの?」と慌て、「体と頭を動かさんとアカンよ」と、一緒に体操したり、軽い筋トレをしたり、掃除をしたり計算問題をしたり・・・
そうやっているうちに、いつの間にか元気になるという事がよくあった。
ところが、良く考えたら、最近は、このような事を言う事が全くないのである。
また、部屋の照明を東芝の7色タイプにしてからは、自分で照明を消す事が出来なくなっていたが、最近は、それも問題なくなっている。
昨日は、兄貴の記憶が消滅した事で、家族全員の記憶が消滅するのも時間の問題なのかも・・・ と、絶望的になっていたが、冷静に考えてみれば、以前よりも改善している部分の方が圧倒的に多い。
悲観的になったりせず、もっと前向きに考えていく事にしよう。